鮎のコロガシ釣りに挑戦しようとお考えのあなた。仕掛けの準備、特に仕掛けの針の結び方で迷っていませんか?この記事では、コロガシ釣りの核心とも言える針の結び方の具体的なやり方から、仕掛けの作り方の全体像、さらには針のサイズや針の間隔といった細部まで、分かりやすく解説します。
また、釣果を左右するオモリの選び方、竿のおすすめ、水中糸としてのワイヤーの有効性、そしてリールの必要性についても触れていきます。ライトコロガシという新しいスタイルや、実際の釣り方のコツ、ポイント選び、厄介な根掛かり対策まで、コロガシ釣りに関する情報を網羅的にお届けします。
- コロガシ仕掛けの針の結び方2選
- 針やオモリなど仕掛けの選び方と作り方
- コロガシ釣りの基本的な釣り方とポイント
- 根掛かり対策と竿など必要な道具の知識
鮎コロガシ仕掛けの核心!針の結び方

- 結び方の具体的なやり方2選
- 適切な針のサイズの選び方
- 仕掛けにおける針の間隔の目安
- コロガシ仕掛けの作り方の手順
- オモリの号数と選び方
- 水中糸にワイヤーを使う利点
結び方の具体的なやり方2選
鮎のコロガシ釣りにおいて、針の結び方は仕掛け全体の強度と機能性を維持するための根幹技術です。特に川底を転がし、時には根掛かりとも格闘するこの釣りでは、信頼できる結び方が求められます。ここでは、最も代表的で実用的な2つの方法を詳細に解説します。
1. 完全結び(漁師結び)
「完全結び(かんぜんむすび)」、通称「漁師結び」とも呼ばれるこの方法は、非常に高い結束強度を誇るため、ハリスと針のチモト(針の頭にある糸を結ぶための輪)を接続する際に広く用いられます。正しく結べば、結び目自体が締まる構造になっており、大物とのやり取りや根掛かり時の負荷にも耐えやすいのが特徴です。
手順は以下の通りです。焦らず丁寧に行うことが重要です。
- 釣り糸(ハリス)の先端を折り返し、二重にして輪(ループ)を作ります。
- その輪を、針のチモトの穴に前から後ろ(または後ろから前)へと通します。
- 針本体と、チモトを通った二重のラインを一緒に束ねて持ちます。
- 余った方の糸(端線)を、束ねた針の軸と本線(二重ライン)に対して、下から上、奥から手前へと5回~7回程度、きれいに並ぶように巻き付けます。
- 巻き付けた後、二重ラインの先端に残っている輪(最初にチモトに通した輪)に、端線を内側から通します。
- 本線(リール側、または仕掛け本体側の糸)をゆっくりと引いていきます。この時、結び目がチモトへ向かってきれいに移動するように調整します。
- 結び目がチモトに到達したら、最後に本線と端線をしっかりと引き、固く締め込みます。唾や水で湿らせてから締め込むと、摩擦熱によるラインの劣化を防げます。
- 余分な端線を、結び目のギリギリでカットして完成です。
この方法は、一度習得すればコロガシ釣りに限らず、他の多くの釣り(例:ルアーのスナップ結び、サルカン結び)にも応用が利くため、釣り人としての基本技術として確実にマスターしておきたい結び方です。
2. 巻き付け糸を使う方法(掛け針の自作)
コロガシ釣りで使用するイカリ針やチラシ針といった特殊な掛け針を自作する(または補修する)際には、この「巻き付け」による固定方法が不可欠です。
これは、ハリスを針の軸に直接結ぶのではなく、針の軸にハリスを沿わせ、その上から「巻き付け糸(ネマキ糸)」と呼ばれる別の細い糸でグルグルと巻き上げて固定する手法です。
手順の概要は以下の通りです。
- 針の軸(チモトから針先に向かう真っ直ぐな部分)に、ハリスの先端を沿わせるように仮置きします。
- 専用の巻き付け糸(ネマキ糸)を使い、針のチモト側からハリスごと針の軸に、隙間なく密に巻き付けていきます。
- 軸の端(針先側)まで巻いたら、今度は折り返してチモト側へ戻るように、さらに上から巻き重ねて固定力を高めます。
- 巻き終わりの部分で、巻き付け糸で小さな輪を作り、その輪に糸の先端を通して引き締める「ハーフヒッチ」などで結び目を固定します。
- 結び目が緩んだり、仕掛け全体がスッポ抜けたりするのを防ぐため、最後に巻き付けた部分全体にアロンアルファなどの瞬間接着剤を少量塗布し、ガチガチに固めて補強します。
- 接着剤が完全に乾燥したら、余分な糸やハリスの端をきれいにカットして完成です。
仕掛けロストは前提の釣り
コロガシ釣りは、オモリと針が常に川底の岩や障害物と接触する釣りです。そのため、根掛かりによる仕掛けのロスト(紛失)は日常茶飯事と割り切る必要があります。
現場で仕掛けが切れた際に、慌てて複雑な結び方を試みて時合(じあい)を逃すのは得策ではありません。「完全結び」を素早く確実に行えるよう習熟するか、あるいは事前に自宅で万全に補強した予備の仕掛け(針)を大量に用意しておくことが、釣果を伸ばすための最も重要な鍵となります。
適切な針のサイズの選び方

コロガシ釣りで使用する針のサイズ(号数)は、釣果を大きく左右する非常にデリケートな要素です。大きすぎれば鮎に警戒心を与えてしまい、小さすぎれば大型の鮎が掛かった際に皮に刺さりきらず、「身切れ」と呼ばれるバラシの原因になります。
一般的には6号から11号程度の範囲が多用されますが、これは釣る鮎のサイズ、時期、そして川の状況によって細かく使い分ける必要があります。
数釣り(小型・中型鮎)
シーズン初期(6月~7月頃)や、その河川のアベレージサイズが比較的小さい場合は、6号から7.5号といった小さめの針がメインとなります。特に6.5号や7号は、多くの状況に対応できる標準サイズとして使用頻度が高いです。針が小さい(軽い)ほど、流れの中でより自然に漂いやすく、鮎に警戒心を与えにくいとされるため、魚影は見えるのに掛からない「スレた」状況で、あえてサイズを落とす戦略も有効です。
大鮎狙い(大型鮎)
鮎が十分に成長する盛期(8月~9月)や、産卵のために川を下る「落ち鮎」シーズンで大型を狙う場合は、針も相応に大きく、強くする必要があります。8号、9号、さらには10号以上の大きな針が選択肢に入ります。大型の鮎は皮も硬く、パワーも強いため、小さすぎる針では貫通力が足りず、掛かりが浅くなりがちです。フトコロ(針先から軸までの幅)が広く、軸も太い大鮎用の針を使うことで、硬い皮にもガッチリと針を掛け、強引なやり取りにも耐えられるようになります。
| 状況・ターゲット | 針サイズ(目安) | 特徴・使い分け |
|---|---|---|
| シーズン初期・数釣り | 6号 ~ 7.5号 | 小型~中型鮎に対応。警戒心を与えにくく、流れに乗りやすい。 |
| 盛期・大鮎狙い | 8号 ~ 11号 | 大型鮎の硬い皮に対応。身切れを防ぎ、パワー負けしない。 |
| 水量が少ない川 | 小さめ(例: 6.5号) | 流れの抵抗を減らし、より自然に仕掛けを転がせる。 |
| 水量が多い川(瀬) | 大きめ(例: 7号以上) | 速い流れの中でもしっかりと鮎を捉え、掛かりの良さを重視する。 |
仕掛けにおける針の間隔の目安

コロガシ釣りの仕掛け、特に複数の針をハリスに沿って並べる「チラシ針」や、段差をつけた「ダブル蝶バリ」などでは、針と針の間隔が釣果を大きく左右する要素となります。
一般的な目安として、針同士の間隔は3cmから4cm程度とされています。これは、長年の経験則から導き出された、最も効率よく鮎を掛けるための「黄金比」とも言える数値です。
なぜこの間隔が最適とされるのか、その理由を深掘りします。
- 1. 掛かりやすさの最適化
鮎が仕掛けに触れた際、体表を滑った針が次の針に効率よくコンタクトする必要があります。間隔が広すぎると、針と針の間をすり抜けてしまう確率が上がります。逆に狭すぎると、針が密集しすぎて鮎の体に深く刺さらず、表面だけをかすめてしまうことがあります。3~4cmは、標準的な鮎の体高や動きに対して、最も効率よく針先が体に触れる適切な距離とされています。 - 2. 仕掛けの絡み防止
川底を転がるという釣りの性質上、仕掛けは常に複雑な水流にさらされます。針の間隔が狭すぎると、ハリスがヨレた際に針同士が引っ掛かり、いわゆる「エビ」状態になって機能しなくなるトラブルが多発します。適度な間隔を保つことで、仕掛けの絡みを最小限に抑えられます。 - 3. 水中での自然なバランス
仕掛け全体のバランスも重要です。針が密集しすぎたり、離れすぎたりすると、水中での動きが不自然になり、鮎に違和感を与えてしまう可能性があります。オモリに引かれて川底を転がる際に、各針が自然に揺れ動く(踊る)ための適度な長さが、この3~4cmという間隔です。
状況に応じた微調整も有効
ただし、これはあくまで標準的な目安です。経験豊富な釣り師は、状況に応じてこの間隔を微調整します。
例えば、狙う鮎のサイズが尺(30cm)を超えるような大鮎狙いの場合は、間隔を少し広め(例:5cm程度)にとり、大きな体にしっかり針が掛かるように調整することがあります。逆に、活性が低い時や小型の鮎が多い時は、間隔を詰めて(例:2.5cm程度)針数を増やし、わずかな接触でも掛かる確率を上げる戦略をとることもあります。
まずは基本の3~4cmで仕掛けを作り、現場の状況を見て調整してみるのが良いでしょう。
コロガシ仕掛けの作り方の手順

鮎のコロガシ釣り仕掛けは、友釣りと比較すると構造がシンプルであり、自作しやすいのが特徴です。市販の完成仕掛けは非常に便利で初心者にもおすすめですが、自作することで、川の流れの速さや水深、根掛かりの多さといった現場の状況に即座に対応した微調整が可能になります。
基本的な仕掛けは、「竿」「道糸(水中糸)」「オモリ」「ハリス」「掛け針」というシンプルなパーツで構成されます。
以下に、最も基本的な仕掛けの作り方の手順を示します。
1. 道糸の準備
まず、竿の長さに合わせて道糸(水中糸)を準備します。道糸には、強度と操作性、根掛かり時の耐摩耗性を考慮し、ナイロンやフロロカーボンのラインが使われます。号数は、ライトコロガシなら0.8号~1.5号、標準的なコロガシ釣り(重めのオモリを使う場合)では2号~4号程度が一般的です。竿の先端にある「リリアン」と呼ばれる紐に、チチワ結びなどで道糸を接続します。
2. オモリの取り付け
道糸の先にオモリを取り付けます。コロガシ釣りでは、流れの速さや水深に応じてオモリの号数を頻繁に交換します。そのため、道糸に直接結ぶのではなく、スナップ付きサルカンなどを介して取り付けるのが非常に便利です。オモリの取り付け位置は、仕掛けの最下部にする場合と、針の上部30cm~1m程度に配置する場合があります。後者は、オモリを先に底に着け、針を少し浮かせて根掛かりを回避する狙いがあります。
3. 掛け針の取り付け
オモリの下、または道糸の先端にハリスを結び、掛け針(チラシ針、イカリ針、ケイラ針など)をセットします。複数の針を連結する場合は、前述の「針の間隔(3~4cm目安)」を参考にしながら、ハリス止め金具を使ったり、編み込みで固定したりします。
最もシンプルな仕掛けの一つは、道糸の先端にスナップ付きサルカンを結び、そこにオモリを付け、さらにオモリから30cm~1m程度のハリスを伸ばして針(チラシ針など)を1つ付ける構成です。これなら初心者でも簡単に作れます。
市販品からのステップアップがおすすめ
最初は、釣具店で販売されている「鮎コロガシ用 完成仕掛け」を利用するのが最も手軽で確実です。市販品は、その地域や釣法に最適化されたバランス(針の数、間隔、オモリの標準号数など)で設計されています。まずは既製品を使い込み、その仕掛けを参考にしながら、徐々に自分の釣り場やスタイルに合わせた自作に挑戦するのが上達への近道です。
竿を手に入れたら次は仕掛けですが、ここで多くの人が「糸の結び方がわからない」と悩みます。そんな時は、迷わずカツイチの『ハッキリ全長仕掛』を選んでください。この商品の素晴らしい点は、パッケージから出して竿先に結ぶだけで準備が完了することです。面倒な長さ調整や、細かなパーツの接続は一切不要。商品名の通り、水中で仕掛けがどこにあるか「ハッキリ」見えるため、操作に慣れていない初心者でも根掛かりを減らすことができます。予備を含めて2〜3セット持っておくと安心です。
オモリの号数と選び方

コロガシ釣りにおいて、オモリは単に仕掛けを沈めるためだけのものではありません。仕掛けを川底で安定させ、流れに乗せて「転がす」ためのエンジンであり、川底の状況を釣り人に伝える「センサー」の役割も果たす、非常に重要なパーツです。
形状は、川底を転がりやすく、根掛かりしにくい丸型やソロバン型(そろばんの玉の形)が主流です。市販品では、ハリスがすでに取り付けられた「糸付き丸型オモリ」も多く、仕掛けの準備が容易です。
重さ(号数)の選び方
オモリの重さ(号数)は、釣る場所の「水深」と「流れの速さ」という2つの要素によって決まります。重すぎるとどうなるか、軽すぎるとどうなるかを理解することが重要です。
- 重すぎる場合: オモリが川底の石の隙間にガッチリとハマってしまい、根掛かりが多発します。「転がる」のではなく「張り付く」ため、鮎を誘う動きが出せません。
- 軽すぎる場合: 流れに負けてオモリが浮き上がってしまい、川底を転がりません。仕掛けが鮎の泳ぐ層(タナ)から外れてしまい、釣りになりません。
多くのコロガシ専用竿の適合オモリは5号から10号程度(1号=約3.75g)とされていますが、これはあくまで基準です。浅瀬や流れが緩い場所では2号~5号程度、水深がある場所や流れが非常に速い場所では10号を超える重いオモリが必要になることもあります。
| 状況 | オモリ号数(目安) | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 浅い場所・流れが緩い(トロ場) | 2号 ~ 5号 | 軽めのオモリで、根掛かりを避けつつも底を離れない重さを見つける。 |
| 標準的な水深・流れ(平瀬) | 5号 ~ 8号 | 基準となる重さ。ここから調整を始める。 |
| 深い場所・流れが速い(急瀬) | 8号 ~ 10号以上 | 仕掛けが流されすぎないよう、しっかりと底をキープできる重さ。 |
理想は、仕掛けが流れに負けずに川底をキープし、かつ川底の石に当たる感覚が手元に「コツコツ」「ゴロゴロ」と明確に伝わってくる重さです。この「底が取れるギリギリの重さ」を見つけることが、コロガシ釣りの最大のコツと言えます。
現場での微調整が必須
川の流れは、同じ川でも場所によって全く強さが異なります。最初は中間的な重さ(例えば5号や7号)からスタートし、仕掛けを流してみて「流れが速すぎて浮いてしまう」と感じたらオモリを重く、「すぐに根掛かりする」と感じたらオモリを軽くする、という調整を現場でこまめに行うことが重要です。複数の号数のオモリを準備しておくことは必須です。
水中糸にワイヤーを使う利点

鮎コロガシ釣りの道糸(水中糸)には、ナイロンやフロロカーボンといった一般的なラインの他に、専用の「ワイヤー(金属ライン)」が古くから愛用されています。特に中部地方以北や大鮎が釣れる河川では、ワイヤーの使用率が高い傾向にあります。
なぜワイヤーが選ばれるのか。その最大の理由は、「圧倒的な根ズレへの強さ」と「高い感度」にあります。
仕掛けが常に川底のザラザラした岩や、鋭利な石に擦れ続けるコロガシ釣りにおいて、ナイロンやフロロカーボンは徐々に傷つき、最終的には切れてしまいます。しかし、金属製のワイヤーであれば、多少擦れた程度ではまず切れません。この安心感が、根掛かりの多い難所を攻める際の大きな武器となります。
各素材のメリット・デメリットを比較してみましょう。
| 素材 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ワイヤー (金属) |
・根ズレに非常に強い(最強クラス) ・伸びがほぼゼロで超高感度 ・比重が重く、水切れが良い |
・キンク(よれ・折れ)に極端に弱い ・一度折れると強度が激減する ・価格が比較的高価 |
| フロロカーボン (樹脂) |
・根ズレに比較的強い(ナイロンより上) ・比重が重く(ワイヤーより軽い)沈みやすい ・低伸度で感度も良好 |
・ワイヤーほどの耐摩耗性はない ・硬いラインは扱いにくい場合がある |
| ナイロン (樹脂) |
・安価でしなやか、扱いやすい ・衝撃吸収性がある(伸びる) |
・根ズレに最も弱い ・伸びが大きく感度が鈍い ・比重が軽く浮きやすい |
| PEライン (編み糸) |
・直線強度が非常に高い ・伸びがほぼゼロで超高感度 |
・根ズレに極端に弱い(瞬時に切れる) ・水に浮くため操作が難しい ・コロガシ釣りには不向き |
このように、コロガシ釣り特有の「底を擦り続ける」という環境下では、ワイヤーのメリットが際立ちます。オモリが底石に当たる「コツコツ」という感触や、鮎が針に触れる微かな「モゾモゾ」という前アタリまで伝えてくれる高い感度も、釣果に直結する大きな利点です。
市販されているワイヤーには、複数のステンレス線を撚り合わせてしなやかさを持たせた「撚り線(7本撚りなど)」や、表面をナイロンや樹脂でコーティングしてキンク(よれ)を防ぎ、水切れを良くした「コーティングワイヤー」などがあります。(参考:サンラインなど、各ラインメーカーが専用品を開発しています)
ワイヤー最大の弱点「キンク」対策
ワイヤーの唯一にして最大の弱点が「キンク(折れ・よれ)」です。一度でも折れ目が付いてしまうと、その部分の強度は劇的に低下し、簡単に切れてしまいます。
キンクは、オモリが回転しながら流れることや、根掛かり時に発生しやすいです。これを防ぐため、オモリの上部や、水中糸とハリスの接続部には、必ず高性能な「スイベル(サルカン)」を入れ、糸の回転を吸収させることが非常に重要です。
もし釣りの途中でワイヤーにキンクを見つけたら、面倒でも必ずその部分をカットして結び直すか、仕掛け自体を交換するようにしてください。
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鮎コロガシ仕掛けと針の結び方以外の知識

- 竿のおすすめと選び方の基準
- コロガシ釣りにリールは必要か
- 基本的な釣り方とオモリ操作
- 釣果が変わるポイントの選び方
- ライトコロガシ釣法の特徴
- 根掛かりの対処法と予防策
竿のおすすめと選び方の基準
鮎コロガシ釣りに使用する竿は、この釣りの成否を分ける最も重要な道具の一つです。一般的な川釣り用の竿とは全く異なる、独特の性能が求められます。選び方の基準は、「長さ」と「硬さ(調子)」、そして「専用設計」であるかどうかの3点です。
1. 長さ:広い範囲を探るための「リーチ」
コロガシ釣りは、広い川幅の中で鮎が潜むポイント(石周りや流れのヨレ)を効率よく探る「探り釣り」です。そのため、竿には圧倒的なリーチ(到達距離)が求められます。一般的に使用されるのは8mから10m程度の長尺な竿です。
- メリット: 竿が長ければ長いほど、遠くのポイントを直接狙うことができ、仕掛けを扇状に操作できる範囲も広がります。
- デメリット: 長くなるほど竿の自重は重くなり、風の影響も受けやすくなります。長時間の操作は体力を消耗するため、ご自身の体力や、釣行する川の規模(川幅)に合わせて、無理なく扱える長さを選ぶことが重要です。
2. 硬さ(調子):「超硬」クラスのパワー
コロガシ釣りの竿には、非常に強いパワーが求められます。理由は以下の通りです。
- オモリの操作: 5号や10号といった重いオモリを流れの中で自在に操り、「転がす」動作を行うため。
- 感度: 川底の石にオモリが当たる「コツコツ」という感触を、長い竿を通して手元まで明確に伝えるため。
- 根掛かりの回避: 根掛かりしそうになった瞬間、竿のパワーでオモリを浮かせて回避するため。
- 取り込み: 掛かった鮎を、流れの抵抗に負けずに一気に引き抜き、タモ網に誘導するため。
これらの理由から、竿の調子(硬さ)は「超硬(ちょうこう)」や「急瀬(きゅうせ)」、「硬硬調(こうこうちょう)」と呼ばれる、ラインナップの中で最も硬いクラスのものが推奨されます。
3. 専用竿のすすめ
「友釣り竿」を流用することも不可能ではありませんが、友釣り竿はオトリ鮎を繊細に泳がせるために設計されており、コロガシ釣りのような高負荷な釣りには向いていません。重いオモリの負荷や、根掛かり時に強引に引く動作は、繊細な友釣り竿を破損させる原因となります。
そのため、これから本格的に始めるのであれば、「コロガシ専用竿」を選ぶのが最も安心です。専用竿は、必要なパワーと耐久性を備えつつ、持ち重りしないようバランス設計されています。
主要メーカーのおすすめシリーズ
初めての一本として、信頼できる大手釣具メーカーの専用竿を選ぶのが良いでしょう。
- ダイワ (DAIWA): 「ライトコロガシ」シリーズなど、軽さとパワーを両立させたモデルがあります。
- シマノ (SHIMANO): 「鮎コロガシ NJ」など、粘りとパワーを重視した伝統的なコロガシ竿のラインナップがあります。
- 宇崎日新 (NISSIN): 鮎竿のラインナップが豊富で、コロガシ釣り向けのパワーロッドも多く手掛けています。
価格帯も幅広いため、まずは釣具店で実際に竿を伸ばしてもらい、重さやバランス(持ち重り感)を体感してから選ぶことを強くおすすめします。
これからコロガシ釣りを始める方に、私が自信を持っておすすめする一本がダイワの『ライトコロガシ H81M』です。通常、鮎竿といえば9mが主流ですが、初心者だと半日で腕が上がらなくなってしまうことも珍しくありません。しかし、この8.1mという長さは絶妙です。日本の多くの中規模河川にマッチする射程距離を持ちながら、一日中振り続けられる軽さを実現しています。感度が良さも良好です。
コロガシ釣りにリールは必要か

この質問は、特に他の釣り(ルアーフィッシングや投げ釣りなど)から鮎釣りに興味を持った方が抱きやすい疑問です。
結論から明確に申し上げますと、伝統的な「鮎のコロガシ釣り」においては、リールは一切使用しません。
コロガシ釣りは、リールを使わずに竿と糸だけで行う「延べ竿(のべざお)」の釣りに分類されます。前述の通り、使用するのは8m~10mといった非常に長い竿で、仕掛け(道糸)は竿の先端(リリアン)に直接結び付けられています。リールシート(リールを取り付ける部分)も存在しません。
仕掛けの投入、操作、魚とのやり取り、そして回収まで、すべて竿の長さと弾力、そして釣り人の腕(竿さばき)だけで行います。これがコロガシ釣りの伝統的なスタイルです。
例外:アユイング(アユルアー)との混同
近年、釣具メーカー各社が推進し、人気が高まっている「アユイング(アユルアー)」という新しいジャンルの釣りがあります。こちらでは、リール(主にスピニングリール)を使用します。
しかし、このアユイングとコロガシ釣りは、道具立てだけでなく、釣りの原理が全く異なります。
| コロガシ釣り | アユイング(アユルアー) | |
|---|---|---|
| 目的 | オモリで仕掛けを転がし、鮎を「引っ掛ける」 | 縄張りを持つ鮎にルアーを「攻撃させて掛ける」 |
| 竿 | 8m~10mの専用延べ竿(リールなし) | 2m~3m程度の専用ルアーロッド |
| リール | 不要 | 必須(スピニングリール 2500番台など) |
| 仕掛け | オモリ+掛け針(チラシ針など) | 鮎型ルアー+掛け針(イカリ針など) |
このように、コロガシ釣りは「漁法」に近い側面を持つ伝統的な釣り方であり、アユイングは「友釣り」の原理をルアーに応用したゲームフィッシングです。両者は全くの別物であると認識してください。
コロガシ釣りとは異なるアユイング(アユルアー)に興味がある方や、挑戦してみたものの釣果が伸び悩んでいる場合は、アユルアーで釣れない原因とアユイング攻略のコツもあわせて参考にしてみてください。

